大腸CT検査

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大腸CT検査(CTコロノグラフィ)について

CTコロノグラフィとは?

CTコロノグラフィとは?

CTコロノグラフィとは、大腸内部の詳細な画像を得るための画像診断技術です。肛門から約4~5㎝ほど管を挿入し二酸化炭素を入れ大腸を膨らませた状態でCT撮影を行います。その後、撮影された画像を3D加工し、大腸の内部を詳細に再現します。これにより、大腸カメラ検査(内視鏡検査)に近い画像を得ることができます。

体調や年齢などから大腸カメラ検査が困難な方、または大腸カメラ検査への不安・恐怖心が強い方などに、CTコロノグラフィはおすすめです。大腸がんの発見やポリープの有無を確認するためのスクリーニングとして有効です。

CTコロノグラフィで発見できる主な疾患

大腸がん

CTコロノグラフィは、大腸がんの早期発見に有効な検査です。肉眼で見える大きさの腫瘍やポリープを発見することが可能です。

大腸ポリープ

大腸ポリープの中には大腸がんに進展するものもあり、これを早期に発見して大腸がんの予防に繋げることが可能になります。

腸の狭窄

腸の一部が狭窄している場合、それを視覚化して確認することが可能です。

腹部の他の異常

腸だけでなく、腹部全体を視覚化することができるため、腹部の他の臓器の異常も発見することが可能です。

CTコロノグラフィの特徴

検査時の苦痛が抑えられる

大腸カメラ検査の場合、内視鏡を盲腸あたりまで(約150cm)挿入しなければいけませんが、CTコロノグラフィの場合、肛門から4~5㎝ほど管を挿入するだけで検査が行えるため、検査時の苦痛が抑えられます。

下剤の服用量が大幅に少ない

大腸カメラ検査に比べて、下剤の服用量が大幅に少なくて済みますので、前処置の負担が軽減されます。

大腸カメラ検査よりも下剤が少ない理由

CTコロノグラフィの前に、「低残渣食」と呼ばれる検査食をお渡しします。これは消化後に残渣となりにくい食事で、検査前日にお召し上がりいただきます。その後、少量のバリウムも飲んでいただきます。

バリウムは高いCT数値(CT画像上で各物質の密度を表す数値)を持つため、CTの画像処理の際にバリウムに付着した食物の残渣をコンピュータ上で除去(サブトラクション)することができます。

これにより、残渣を物理的に排除する必要がなくなるため、大腸カメラ検査よりも下剤の服用量が少なくて済むというわけなのです。

穿孔のリスクを軽減

大腸カメラ検査の場合、穿孔(※腸に穴があくこと)のリスクがありますが、CTコロノグラフィの場合、そのリスクはほとんどありません。

見えにくい部分も確認

CTコロノグラフィでは、腸管を平面化して表示させられるので、大腸カメラ検査では見えにくかった部分もしっかりと確認できます。

他の臓器も視覚化

大腸カメラ検査では腸の内部だけしか見ることができませんが、CTコロノグラフィでは腸の外側や他の臓器も確認できます。

CTコロノグラフィの注意点

検査精度について

大腸カメラ検査に比べて、CTコロノグラフィの精度は若干劣ります。

生検・大腸ポリープ切除は行えない

CTコロノグラフィはあくまでバーチャルな画像を用いた検査なので、生検や大腸ポリープの切除などは行えません。

疑わしい病変や大腸ポリープが見つかった場合には、大腸カメラ検査が必要となります。

※大腸カメラ検査が必要な方には、専門機関をご紹介させていただきます

CTコロノグラフィを検討中の方へ

CTコロノグラフィは、大腸がんのスクリーニングとして有効な検査ですが、いくつかの制約があります。

特に注意が必要なのは、「もしCTコロノグラフィで疑わしい病変が見つかった場合、大腸カメラ検査を受ける必要がある」という点です。大腸カメラ検査を避けてCTコロノグラフィを選択した方にとっては、この結果は少々がっかりするかもしれませんが、CTコロノグラフィでは生検は実施できず、大腸がんの確定診断を行うことはできません。

こうした点がCTコロノグラフィの弱点と言えますが、「大腸カメラ検査には抵抗があるが、大腸がんの前兆などがないか、一度調べたい」という方にとっては、有益な検査であると言えます。

当クリニックでは、患者様の安全と利便性を最優先に考えて、基本的にはリスクの少ない検査から推奨しています。

CTコロノグラフィのメリットとデメリットについては、上述にて詳しく説明しておりますが、より具体的な疑問や不安がある方は、大阪市東淀川区にある中城クリニックへお気軽にお問い合わせください。

CTコロノグラフィの流れ

Step 01ご予約

まずは当クリニックへご連絡いただき、診察のご予約をお取りください。

Step 02事前診察

検査が適応となるかどうか、事前診察を行います。

Step 03検査食・下剤のお渡し

診察が終わったら検査日時を決定し、検査前日にお召し上がりいただく検査食(低残渣食)と下剤、少量のバリウムをお渡しします。

Step 04検査の前日

検査前日の夕食に、お渡しした検査食をお召し上がりください。
食後、少量のバリウムを服用してください。
最後に、下剤を服用してください。下剤の服用(前処置)は検査前日だけとなります。

Step 05ご来院

お伝えした日時に、当クリニックへご来院ください。

Step 06検査前の診察

検査の前にも診察を行い、当日の体調などを確認します。

Step 07着替え・トイレ

診察後、検査着に着替えて、トイレに行っていただきます。
その後、検査室へお入りいただきます。

Step 08注射

検査室に入られましたら、腸の動きを緩やかにする注射を打ちます(必要な方のみで、全員ではありません)。

Step 09二酸化炭素を送気

肛門からチューブで二酸化炭素を注入し、大腸を適度に膨らませます。

Step 10CT撮影

撮影台に横たわっていただき、肛門から4~5㎝ほど管を挿入してCT撮影を行います。
撮影時間は通常、5分程度です。

Step 11画像解析

撮影した画像を3D加工し、結果を解析します。

Step 12診断・説明

医師がCTコロノグラフィの結果を解析し、患者様にご説明します。

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