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循環器疾患とは?
循環器疾患とは、心臓や血管に関連する臓器で起こる病気の総称です。
代表的な疾患として、心筋梗塞、狭心症、高血圧症、心不全などが挙げられます。
これらの疾患は、世界中でみても死亡率が高いものの1つであり、2020年人口動態統計によると心疾患は日本人の死亡原因において第2位となっています。
循環器疾患の原因は?
循環器疾患を発症させる一般的な原因としては、喫煙、高血圧状態、高コレステロール、糖尿病、肥満、遺伝、ストレスなどがあります。特に、高血圧は心臓に過度な負荷をかけ、狭心症や心筋梗塞、脳卒中のリスクを高めることがわかっています。
そもそも高血圧自体が循環器疾患の1つですが、高血圧になりやすい人はどのような人でしょうか?多くの場合、高血圧の直接的な原因ははっきりしません。しかし、加齢や肥満、運動不足、不規則な食生活、塩分過多、飲酒・喫煙など日々の生活習慣が大きく影響していると考えられています。
こんな症状はありませんか?
- 胸痛
- 息切れ
- 顔色が青白い
- 脈が速いまたは不規則
- めまい
- 頻繁な頭痛
- 集中力の低下
- 気分の落ち込み
- 動悸
- 足のむくみ
など
これらの症状が長く続いている場合は、循環器疾患の可能性がありますので、大阪市東淀川区にある中城クリニックへお早めにご相談ください。
主な循環器疾患
高血圧症
常に血圧が高い状態で、心臓や腎臓に大きな負担がかかるため、循環器疾患や腎疾患など様々な疾患のリスク因子となります。
動脈硬化
動脈硬化は血管の壁が硬くなり、厚みを増す病状を指します。血中の脂質が血管壁に蓄積し、炎症を引き起こし、その結果、血管の壁が厚く硬くなります。これにより、血管の内径が狭まり、血流が制限されるとともに、血管の柔軟性が失われ、血流の調節機能が低下します。
心臓や脳への血液供給が低下すると、心筋梗塞や脳梗塞などの重篤な疾患を引き起こす可能性があります。
狭心症・心筋梗塞
突発的な心臓の痛みを訴え、息苦しさを感じるなどが主な症状です。
狭心症は心臓への血液の供給が一時的に減少する疾患で、休息や薬により改善されることが多いです。一方、心筋梗塞は、心臓への血液供給が完全に停止し、心臓の一部が損傷または壊死してしまう疾患で、命に関わる恐れがあります。
心不全
心不全は心臓の働きが弱ってくることで、むくみ、徐脈、呼吸困難などの症状が現れ、最悪の場合、心停止に繋がる疾患です。
足のむくみが取れなかったり、階段を昇るなどの日常動作でも息切れがしたりするなどの初期症状から、発見に繋がるケースもあります。
脳梗塞
脳梗塞は、脳への血液の供給が一部または全体で遮断されることにより、脳細胞が酸素と栄養を得られずに死滅する状態を指します。主な原因は血栓や動脈硬化による血管閉塞で、これにより脳の一部に血液が流れなくなります。
急激な頭痛、片側の体の麻痺や感覚喪失、視覚障害、言語障害などが主な症状です。早期に適切な治療を行うことが、後遺症を最小限に抑えるために重要です。
循環器疾患の検査方法
循環器疾患を早期発見するために、主に下記のような検査を実施します。
心電図検査
心電図は、心臓が正常に働いているかどうかを確認するための基本的な検査です。検査では心臓の電気的活動を記録し、不整脈や心筋梗塞の早期発見に役立ちます。
また不整脈などの検査として、24時間持続的に測定し続けるホルター心電図があります。
ホルター心電図
ホルター心電図は、心電図を一定期間(通常24時間以上)連続的に記録する検査です。患者様は小型の機器を身につけて日常生活を送ります。この機器は心電図の波形を記録し、そのデータを後で分析することで、日常生活中の心臓の動きを詳細に把握することが可能となります。
特に、不整脈の発生頻度やタイミング、発症のきっかけとなる状況などを明らかにするのに有用です。また、心電図上で見えない微細な異常や、心疾患の初期症状を捉えることも可能となります。
動脈硬化検査
動脈硬化検査(ABI:Ankle-Brachial Index)は、動脈硬化(末梢動脈疾患)を評価するための非侵襲的な方法です。足首と上腕部の血圧を比較して、血流の制限の有無をチェックします。
エコー検査
エコー検査は、超音波を使用して体内の各組織の状態を詳しく視覚化する負担のほとんどない検査です。超音波は体内の異なる種類の組織(骨、筋肉、脂肪、血液など)で異なる速度で伝播し、その反射を受け取ることで内部構造のイメージを作り出します。
当クリニックでは、「腹部エコー」「頸動脈エコー」「心エコー」などのエコー検査が受けられます。
腹部エコー
肝臓、胆嚢、膵臓、腎臓、膀胱などの腹部内臓の状態を評価するために行います。腫瘍、結石、腫脹などの問題を早期に検出するのに役立ちます。
頸動脈エコー
頸動脈(首の大動脈)の血流をチェックします。動脈硬化や血栓が形成されているかを調べ、脳への血流障害のリスクを評価します。
心エコー
これは心臓用の超音波検査です。心臓の大きさ、形状、およびその動きを評価し、心血管の弁の機能や、心臓の各領域での血流を見ることができます。
当クリニックでは、循環器内科専門医による診療を行っており、心エコーにも対応しています。
循環器疾患の治療
循環器疾患の治療は、生活習慣の改善、薬物療法、外科手術など様々な選択肢があります。
生活習慣の改善
まず発症のリスクを減らすために、生活習慣の改善はどの段階でも必要です。健康的な食生活、定期的な運動、ストレスの管理、喫煙や過度のアルコール摂取を避けることなどが重要となります。
薬物療法
薬物療法でも同様に、発症のリスクを抑えるために降圧薬・脂質異常症治療薬を用います。また、すでにある症状を悪化させないために、心臓が過度に働きすぎないようにする薬や、脈を一定に保つ薬を用いて、心臓への負荷を下げていく治療が行われます。
外科手術
外科手術は特に不整脈や心筋梗塞といった緊急を要する場合に多く行われます。
循環器疾患はコントロール不良のまま放置していると、突然死を招く恐れもあります。
そのため、日頃から治療を続けることが非常に重要となります。
循環器内科専門医による診療
心臓や血管に関する疾患(循環器疾患)は、身体全体の健康に大きく影響を及ぼすため、その治療は非常に重要です。そのため当クリニックでは、専門的な視点と経験が必要とされる循環器疾患の診療について、週1回、大学病院の循環器内科の専門医を招き、診療を行っています。
専門医との連携により、最適な治療計画をご提案し、高血圧や動脈硬化、また心筋梗塞や脳梗塞といった命に関わる疾患の予防に努めます。
循環器疾患に関するご質問や不安があれば、いつでもお気軽にご相談ください。